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『響』    ※擬人化小説 [擬人化絵]

これは少し前の出来事。。。

その日私はランダム放浪をしていた。
普段はあまりしないんだけど、今日はみんなのレイアウトをみてまわりたかったんだ。
でもちょっと疲れちゃったし人恋しくなっちゃった。
放浪しててもいなかったりとか誰かとお話中とかで今日は誰ともお喋りしてないんだもん。
次行く島は誰かいるといいなぁ。

ヴォン…
着いたのはなんだかサッパリとした島。
レイアウトもほとんどされてないし…
でもそれよりも人が見付からない。
残念に思い、立ち去ろうとすると、何気無く見た木の陰にクリーム色の髪が見えた。

誰かいる!

そう思い私は一目散に駆け出した。
そこにいたのはクリーム色のねこッ毛で眼鏡をかけたワタメの男の子。
男の子って言っても私よりは年上だろう。
ベージュのジャケットにボーダーのマフラーという落ち着いた格好をしている。
でも今の私にとって重要なのはそこではない。

 

寝てる…

どうしよう、寝てるよ。起こしたいけど…駄目だよなぁ。でもいい加減寂しくて死にそうだよぅ…
ぐるぐると考えた。
そういえばこの子眼鏡かけてる。いいなぁ。私も欲しいなぁ。でも動きづらそうな気はするんだよねぇ…
途中からは訳の分からないことを考えていた。ぼぉっと彼の顔を眺めながら。

すると彼の目が開いた。
「うわぁあッ!!」
私は叫んで後退りした。気付いたら私は凄く近くで彼の顔を眺めてたみたいだ。というかよく考えたら私が叫ぶのは失礼極まりない。ヤバッて思ったけど彼は優しそうな笑顔を向けてくれた。
「放浪さん?」
とっても透き通った声。優しそうな外見にピッタリだ。
「ぁ、はい、こんにちはー!」
「こんにちは。久しぶりだなぁ、放浪さんと話すの」
「そうなんですかー??」
意外な気がした。こんなに人当たりがいいんだからいろんな人と話してそうなのに。
「うん、俺いつも寝てるからさ」
あぁ、納得。おもしろいな、この人。なんとなく。それになんだかすごく落ち着く。オーラが優しいせいかな。
「私も放浪で話すのは久しぶりだなー。いつもは放浪じゃなくて案内パークとかに行くからー」
「へぇ、そうなんだ。ところで君…ん?」
彼が何か言いかけた時、私たちの間に一通の紙飛行機が飛んできた。
「あ、私にだ」
拾って中を読む。チームの集合のお知らせだった。
「ごめんなさい!集合かかったから行かなくちゃ…起こしちゃってごめんね、お話ししてくれてありがと!」
「え、あぁ…うん」
そうして私は集合場所に飛んだ。
あ、そういえば名前聞いてないし島名も覚えてないや…。でも放浪で出会っただけの人だからいいよね。
よくよく考えたら私も初対面の男とあんなリラックスして話すの久しぶりだったなぁ…


後日、私は案内パークをウロウロしていた。やっぱり案内パークは好きだ。人が沢山いるから、思いもかけない人と会ったりもする。
今日は特に知ってる人もいないなぁ、と思いつつのんびりと歩き回っていた。
するといきなり腕を捕まれた。
こんなこと初めてだから私は滅茶苦茶驚いて、そして何が起きてもすぐ対処できるよう臨戦体制に入ってから振り向いた。

目に入ったのはクリーム色。
「君、この前の子だよね?」
耳に響く心地いい声。目の前にいたのは放浪の時出会った彼だった。
びっくりしたよ、すごくね。でもなんだか妙に嬉しかったんだ。
「ぁ…こんにちはぁv」
「また…会えたね」
なんか言い回しに少し不自然さを感じた。でもそれより気になる事がある。
「えーっと…手、離してくんないかなぁ…なんか色々勘違いされちゃいそうだょw」
苦笑いしながら言ってみた。彼は自分の手を見下ろし慌てて離す。
「わわっ、ごめんね!」
その時の顔ったらもう。すごく焦ってんだよ。面白くて声あげて笑っちゃった。
そうすると彼はまた照れ臭そうな顔をしてうつむく。
「うーん…あ、ねぇ、時間ある?パークかどっか行かない?」
そう誘われた。もちろん時間はある。
「うん、いいよー」
私は即答した。
「じゃあ…セントクロスパークにしよっか」
「はーい」
パークがよく分からない私は生返事。とりあえず行ってみた。

着いたパークはとっても静かだった。全体的に青くてとっても幻想的。
「ここ、俺が一番好きな場所」
背後から声が聞こえた。
振り向くと木にもたれかかった彼がいた。
「へぇ・・・私、ここ初めてだ。でもうん、落ち着くねー!」
事実私は普段殆どパークにはいかないのだが、ここは妙に体になじんだ。
「でしょ?綺麗だし静かだし、さ」
そう言って優しく微笑む。
この笑顔を見るとすごく落ち着く。
何でだろう、まだ会ったばっかりなのになぁ・・・
彼がふと気付いたような顔をした。
「あ、そうだ、まだ名前聞いてないや!よかったら教えてくれない?」
おぉ、そうだった。名前知らないからお互い呼び合えなかったんだよね。
「もちろんいいよー!私の名前は"さざなみ"!皆は"さざなみちゃん"って呼んでるよーvキミは?」
なんて名前なんだろう。ちょっと想像してみたりした。
・・・・・・名前なんて想像できるもんじゃないと分かった。
全然思いつかないや。
「俺の名前は"志雲"。志す雲って書いて"しうん"って読むんだ」
「志雲くんかぁ・・・いい名前だね!」
心からそう思った。なんて綺麗な名前なんだろう。ぴったりだ。
そしてもごもご言いながら必死に名前を頭に刷り込む。
しうんしうんしうんしんうんしんうんんしうんう・・・・・・ん?
あれ、おかしくないか?
「噛んじゃいそうだーー!」
思わず口に出す。
「あぁ、俺の名前?」
笑いながら聞く彼、もとい志雲くんに向かって大きくうなずく。
そして必死に考えた。噛まない方法噛まない方法・・・

「思いついたぁっ!!」

とっさに叫んでしまい、静かなパークに私の声がこだまする。
それに気付き恥ずかしくなり思わず口をふさぐ・・・なんて事はしない。
そのくらいいい事を思いついたんだ。
彼はすごくびっくりした顔してるけどねっ!
「キミは"しーくん"ね!」
指をビシッと指して言う私。
ぽかんとしている彼。
「・・・えぇぇぇーーーーっ!?何それ、もしかしてそれ俺の名前!?」
今度は彼、志雲くん改めしーくんの声がこだまする。
自分を指差しながらすごく驚いた表情をしている。
「そうだよー!志雲くんってなんか呼びにくいから略してしーくん!」
「嘘、マジめちゃくちゃそれ恥ずかしいんだけど!」
顔を真っ赤にして叫んでいる。ちょっと可愛いなって思っちゃった。駄目かな?
うぅー・・・と唸りながら真っ赤な顔で俯くしーくん。
自然と頬が緩むのを感じながら眺めていたら急にがばっと顔をあげた。
「そうだ!それならさざなみちゃんは"さーちゃん"だからね!?」
「えぇぇぇーーーーっ!?」
顔はまだ真っ赤だけど満面の笑みでさっきの私と同じようにびしっと私を指差している。



今度は自分の頬が急速に赤くなっていくのを感じた。
「なんでなんでー!?別に私の名前呼びにくくないじゃんかぁーー!」
「でも長い!だから略すの!」
「嫌だよ、私そんな名前で呼ばれたことないもん!」
必死に言い返す。でも彼は
「もう決定しちゃったもーん!諦めて?」
私の真似で返してきやがった!くそぅ!
「嫌なら俺の名前もやめよ?」
・・・!それだけは・・・
「やだやだやだやだ!絶対やだ!絶対しーくんって呼ぶんだからっ!」
「じゃあ俺も絶対さーちゃんって呼ぶよ!」
なんだか手の上で踊らされてるみたいだ・・・。
でも、正直嫌じゃない・・・かなぁ?
ふと顔をあげるとしーくんと目があった。
何だか妙におかしくて、どちらからともなく大声で笑った。
その笑い声はずっとこだまして響いていた。パークにも、そして・・・

その後もずっと話して、数時間たったところで別れた。
正直に言うと、その時話した内容は覚えていない。
ぶっちゃけると特に内容のない話だったんだ。ただの日常話。
でも、すごく楽しかった。2人で笑っているのがすごく楽しかった。
なんでかな、周波数があうのかな。
それからも結構会ってお話ししてるんだよ。
最近の一番の楽しみなんだ。


とにかく、これが今の一番の友達、しーくんとの出会いだった。。。


~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・

というわけでお久しぶりです、まみです!
恥さらしな文章すいませんーーーーっorz
はい、なんか散々あちらこちらで複線張ってたんですが今日やっと公開です!
そう、さざなみちゃんに男友達が出来ました!
お相手は鳥子さん宅の志雲くんですvv
そう、それは数ヶ月前の出来事・・・(Σ

まみ「さざなみちゃんに彼氏ほしいー!」
鳥子さん「うちの子をどうぞ!」

みたいな流れで!(超省略
つまり出会いは捏造ですが(爆)こういう設定でww
あ、ちなみに男友達であって彼氏ではないのですbb
これから発展するかしないかは本人達しだいvvきゃっ☆

そして挿絵・・・後悔しまくりorz
志雲くん、もっとカッコいいんだよーーー!描けない!
なんでこんな童顔になっちゃうんだろう・・・
皆様、素敵志雲くんは鳥子さんのブログにて!(ぇー

ちなみにこの小説書き始めたのはマジで数ヶ月前です。
冒頭の「レイアウト云々~」から窺えるのですがレイコンやってた時期ですね。
・・・超昔じゃん!orz
鳥子さん、散々お待たせしたあげくこんな駄作ですいませぬーーーー!ラスツ
ちなみに鳥子さんのみ文、絵ともにお持ち帰り&転載OKですww(いらねぇっ!特に絵
そして万が一転載する際には素敵挿絵に書き直してくださればと思っt(黙れ

ちなみに「しーくん視点ver」もありますw
これはまた後日!
(文才欲しいなぁ・・・)

そして本当に最近ブログ巡りをしておりませぬ・・・申し訳ないorz
テストも終わったことだし今日は皆様の素敵ブログに足跡ぺたぺたしてこようかと思っておりますbbb


・・・ん?テスト?とりあえず返ってきたのは42点(欠点)と57点(欠点)だったよw





2007-06-17 22:59  nice!(30)  コメント(3)  トラックバック(0) 
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コメント 3

とりまる

ブッ(鼻血
も、萌えっ・・・!!
ヤバイ萌えなのですがまみさん!!
ツボったorz(ぁ

凄い素敵ですな!家のしーくん(←)が物凄い良いキャラになってる!(感動

うしっ私も萌えすぎてちょっと止まらないので絵を・・・!
小説はもちろんお持ち帰りでw
そして、2人の発展はどの方向に向かって行くのか・・・今後に期待ですっ(オマエダケな

ぁあぁああっでも私じゃ、さざなみちゃんを可愛くかけないっラスツ
by とりまる (2007-06-18 00:59) 

OF

コンバンハ。
じっくり読みました♪
途中まで読んで、まさか、悲しい展開にならないよね?
と、いらぬ心配をしながら読みました。
by OF (2007-06-18 21:07) 

みかげ

素敵な展開のお話!! そして今後はほんわり しっとりした
カップルになるんじゃないかなーと これからの展開が
ものすっごく気になっております~vv
志雲くんとさざなみちゃんて名前もちょっと対っぽくて
とても妄想を掻き立てられますウフフフフ(マテマテ)

そしてまた さざなみちゃんとウチのキルキスの足並みが
ちょっと揃いました~vv 恋愛相談とか(・・・単なるノロケ大会
かもしれませんが) さざなみちゃんとキルキスがしてるんじゃ
ないかなーと思うと 妄想が止まりません~vv
by みかげ (2007-06-18 22:54) 

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